小里川第三発電所水路跡
10 01, 2012 | 発電所跡・水利跡

岐阜県恵那市山岡の小里川にはかつて、
大正時代から稼動していた小さな水力発電所がありました。
白いレトロな発電所は小里川第三発電所といい、
脇には石積みのアーチ橋が架けられていました。
(上の写真は、道の駅おばあちゃん市山岡にあった興運橋の解説パネルより拝借)

しかし発電所と橋は、小里川ダムの建設により水没することになり、
橋だけダム上流の道の駅に移設されました。
この橋は興運橋といい、花崗岩を積んだ珍しい石橋だそうです。

撤去を免れたのは興運橋だけで、
発電所は残念ながら、ダム建設に伴いH14年に解体されていまいました。
発電所で使用されていた水車と発電機だけ、興運橋と同じく道の駅に保存されています。

ダム上流部には、今でも小里川第三発電所の取水堰が残っています。

今は取水していませんが、
堰から山肌に沿って、水路の石垣が続いています。

小里川ダムのダム湖を周遊する遊歩道の途中で、
石積みの美しい水路跡が見られます。
この下に小里川第三発電所があり、
そこへ水管が繋がっていました。

水路に架かったアーチ橋は排水路になっているようです。


石が赤く苔むして、まるでレンガの遺構のようです。
['12.07 岐阜県恵那市にて]
スポンサーサイト