雨竜浅野炭鉱跡
08 02, 2012 | 北海道の廃鉱山

沼田町の幌新太刀別川沿いは炭田地帯で、
かつては浅野炭鉱や昭和炭鉱で栄えた炭坑街でした。
しかし石炭の需要低下により、昭和43年に浅野炭鉱は閉山。

浅野炭鉱の遺構や炭坑街は現在、
平成3年に完成した沼田ダムによって出来たホロピリ湖の湖底に眠っています。

ホロピリ湖沿いに道道を進むと、湖畔に残る浅田炭鉱の遺構が見られます。
ダム湖の貯水量によって、遺構は水没している時期もあります。

夏は身の丈ほどある深いヤブに覆われていますが、
訪れた時にはちょうど遺構までのアプローチは綺麗に下刈りされており、
道道からガードレールを越えて、湖畔の遺構へとアクセス出来ました。

辺りは完全に人の気配のない山の中です。
いつ熊に出会ってもおかしくない大自然の中です。
怖くてワァワァ声を出し、足でヤブを踏み鳴らして熊を警戒します。

遺構までのアプローチが綺麗に下刈りされているのは、
ここはNHKのかつての朝の連ドラ「すずらん」の舞台なので、
意外に訪れる人が多い為かもしれません。

それでもヤブが深すぎて近づけない場所もありました。

一枚目の地図は、ホロピリ湖の展望台の駐車場にあった看板です。
その看板には、活気のあった操業当時の写真も添付されていました。

浅野炭鉱の近くにあった昭和炭鉱にも向かってみましたが、
道が悪く、熊も怖かったので、途中で引き返してきました。
その道沿いには、
沼田町から浅野炭鉱を経て昭和炭鉱まで繋いでいた留萌鉄道の橋台が残っていました。
ちなみに昭和炭鉱は、現在は新沼田炭鉱という名称で、
近くで露天掘りによる石炭採掘をし続けています。
['05.9 北海道沼田町にて]
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