丸山ダム骨材散布塔跡 その1 の続き

この2本の塔には、横穴が開いていません。
5mm以下の砂の塔です。

これは、8~15cmサイズの大砂利をストックしていた散布塔。

これは中砂利用の塔に開いている穴。
組み木は、骨材のサイズに合わせて穴のサイズを調整していた名残?

大砂利用の塔。
塔本体が風化して、骨材が露出しています。

骨材プラントは、現在は解体され、この散布塔群しか残されていません。
しかし、日本初の本格的骨材プラントだった産業遺産として、
塔だけ解体を免れて保存されています。

戦後復興の象徴だった丸山ダム工事でしたが、
ダムの老朽化や貯水量の嵩上げのため、
新丸山ダムへの付け替え工事が始まっています。
現在は、事業仕分けで新丸山ダム工事はストップしたままですが、
新丸山ダム完成時には、丸山ダムは上部が撤去されて水没し、
この塔の存在も危うくなります。
時の流れには逆らえません。
終わり。
追記。
'12年4月に訪れたら、骨材散布塔は取り壊されてしまった後でした。
せっかくの産業遺産だったのに残念です。

['04.7・'11.9 岐阜県加茂郡八百津町にて] ※取り壊し済み
スポンサーサイト