三弦橋
11 18, 2011 | 北海道の廃線

夕張の北部のシューパロ湖に架かる、四角錐が連続する橋。
かつての森林鉄道の橋梁・三弦橋です。
森林鉄道の橋梁としては、異例なほどに長い橋です。

S37年、大夕張ダムの完成によって水没した森林鉄道の軌道の代替に、
ダム湖上に架けられた橋ですが、
その6年後には林鉄が廃止になり、この三弦橋も廃橋梁となりました。

シューパロ湖の元となった大夕張ダム。
現在、大夕張ダムのすぐ前に、巨大なシューパロダムを建設中です。
青と赤のゲートが大夕張ダム、その奥の壁がシューパロダムです。
シューパロダムが完成したら、シューパロ湖の貯水量が嵩上げされ、
それにより大夕張ダムは、シューパロダムに沈みます。

大夕張ダムによって生まれた三弦橋は、
あまり利用されないまま役目を終え、
以来50年近く、夕張の風景としての余生を過ごしていましたが、
数年後には、大夕張ダムと共に、シューパロダムに沈みます。
時代に翻弄される、数奇な運命の橋です。
['11.8 北海道夕張市にて]
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